夏休み前 全校集会を実施しました
7月18日(金)、夏季休業日を前に全校集会が行われました。第一体育館に全校生徒が集まり、山崎健二校長より講話がありました。また、集会後には各学年ごとの集会が開かれ、学年主任等から夏休みに向けての話がありました。
最後には全校生徒で校歌を歌い、節目の行事を静かに締めくくりました。
山崎健二校長 講話要旨
こんにちは。
いよいよ夏休みですね。今日は、その前に少しだけお話をさせてください。
「5分で終わるつもりですので、最後まで聞いてください」と言って、話を始めました。
4月8日の始業式のことを覚えていますか?
午前中には、Appleの創業者スティーブ・ジョブズ氏の「Connecting the dots(点と点をつなぐ)」という言葉を紹介しました。
一見無関係に思える経験や出来事も、後になって振り返れば意味があったとわかる。だからこそ、今の学びや行動を大切にしてほしいという話をしました。
午後の入学式では、作家・三浦綾子さんの「つまずくのは恥ずかしいことではない。立ち上がらないことが恥ずかしい」という言葉を紹介しましたね。失敗しても、そこから学び、立ち上がることが大切だというメッセージです。
あれから3か月半が経ちました。
皆さんは、自分のなりたい姿に向けて努力する高校生活を送れているでしょうか?
夏休みには、期待や楽しみもあると思います。
でも、どうかまずは自分の心と体、そして命を大切にして過ごしてください。まわりの人の命や気持ちにも、思いを向けられる高校生であってほしいと思います。
最後に、一つ私が感動した出来事を紹介します。
ある日、校内である生徒に私から注意をする場面がありました。普段授業で関わることのない生徒でしたが、きちんと話を聞いてくれました。担任に報告することもなく、そのまま時が過ぎていきました。
ところが、半月ほど経って、偶然その生徒とまた校内で顔を合わせました。すると、生徒のほうから「この間は本当にすみませんでした」と、わざわざ声をかけ、頭を下げてくれたのです。
私はその瞬間、返す言葉に詰まりました。
「ありがとう」と言ったのか、「もう気にしなくていいよ」と言ったのか、自分でも覚えていません。
ただ、その姿にとても心を打たれました。
スルーすることもできたはずの場面で、あえて礼を尽くす。
その行動に、その生徒の誠実さや心の優しさを感じましたし、柴田高校の生徒の良さがあらわれているように思いました。
こうした一人ひとりの姿が、学校全体の空気をつくっていくのだと思います。とても印象に残る出来事でした。
次に皆さんと顔を合わせるのは、8月25日(月)です。
どうか、事故やけがなく、元気な姿でまた会えることを楽しみにしています。