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令和7年度始業式 校長先生の挨拶

 新任式に続いて、令和7年度の始業式が行われました。
 校長先生からは、進級した生徒たちへの励ましや、新年度に向けての期待、そしてスティーブ・ジョブズ氏の言葉を引用しながら、「今この瞬間を大切にすること」についてお話がありました。

 以下に、始業式での校長先生のご挨拶の内容をご紹介します。


 皆さん、改めまして、おはようございます。

 今朝は、もしかしたら間違えて4階まで上がってしまった人がいたかもしれませんね。習慣というのは本当に恐ろしいもので、つい体が覚えてしまっているものです。

 さて、まずは2年生の皆さん、進級おめでとうございます。
 この1年は、オープンキャンパスやインターンシップを通して、進路に向けた目標をより具体的にしていく大切な時期です。もちろん修学旅行もありますし、学校生活の中で充実した時間を過ごしてほしいと思います。

 半年後には、今隣に座っている3年生の先輩たちから、学校の中心的な役割を引き継ぐことになります。やっと2年生になったばかりなのに、もう次の話かと思うかもしれませんが、高校生活はあっという間です。2年生の皆さんも、次のリーダーとしての自覚を少しずつ持ちながら、日々を過ごしていってください。

 そして、3年生の皆さん。
 いよいよ最上級生、そして集大成の1年です。
 「なりたい自分」になるために、強い覚悟を持って、日々の授業や部活動、学校生活のさまざまな場面で、これまでとはワンランクもツーランクも違う自分を目指して頑張ってください。

 3年生の皆さんには、これまでにも挨拶などについてお話ししてきましたが、今年こそは「今年の自分は違うぞ」という姿を、ぜひ見せてほしいと思っています。昨年度の欠席状況なども思い返しながら、良いスタートを切ってほしいです。

 本日の午後には、新しく131名の新入生が入学してきます。
新入生が早く学校に慣れ、良い高校生活を送るためには、皆さんが「先輩」としての姿をしっかりと見せることがとても大切です。学校の中はもちろん、通学途中の駅や自転車でのマナーも含めて、自分の行動が「柴田高生の顔」になるという意識を持って生活してください。

 さて、令和7年度の始業式にあたり、最後に一つお話をさせてください。
少し英語になりますが、「Connecting the dots(点と点をつなぐ)」という言葉をご紹介します。

 これは、アップル社の創業者スティーブ・ジョブズ氏が、2005年にアメリカのスタンフォード大学で行った伝説のスピーチの中で語った言葉です。

 彼は若い頃、目的もなく大学に入学し、途中で退学してしまいました。その後、たまたま見かけた美しい文字のポスターに惹かれて、大学生ではないにもかかわらず「カリグラフィー(美しい文字を書く技術)」の授業に潜り込んで受けたそうです。

 その経験が、のちにアップル社の「Macintosh」というパソコンを生み出すきっかけになった、というのです。

 ジョブズ氏はこう語っています。

「将来を見据えて、点と点をつなぐことはできない。
できるのは、過去を振り返ったときに、初めて点と点がつながっていたとわかること。
だから、私たちは今やっていることが、いつかどこかでつながっていくと信じて進むしかない。」

 私もこの話を聞いて、強く心に残りました。
 「将来のことばかりを気にせず、今この瞬間に全力を尽くすことが大切なのではないか」と、そう感じました。

 もし興味がある人がいれば、ぜひスティーブ・ジョブズ氏のスピーチを検索してみてください。全文の和訳や、ほかの二つのストーリーも読むことができます。きっと、心に響くものがあると思います。

 最後になりますが、来年の3月、卒業式や修業式の日に、「今年もいい1年だったな」と思えるような、そんな1年にしていきましょう
 ぜひ、たくさんのことに挑戦してください。

 私自身も、校長として、皆さん一人ひとりの取り組みを全力でサポートすることをここに誓って、始業式の挨拶とさせていただきます。

 今年度もどうぞよろしくお願いします。