2024年12月の記事一覧
金融経済教育セミナーを実施しました(第3学年)
12月11日(水)6校時、第3学年を対象にした金融経済教育セミナーが行われました。講師としてお招きしたのは、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の若松千尋様です。本講座では、若者が知っておくべき契約や金融トラブルに関する基礎知識を中心に、具体例を交えて分かりやすく解説していただきました。
冒頭では、「契約」とは法的な約束であり、権利と義務が発生することが説明されました。特に近年、成年年齢が18歳に引き下げられたことで、未成年者取消権が行使できなくなり、若い世代が契約に伴う責任を果たす必要性が高まっています。このため、契約内容をしっかり理解することの重要性が強調されました。
次に、ローンとクレジットの仕組みについての解説がありました。ローンは消費者金融会社や銀行との二者間契約であるのに対し、クレジットカードは三者間契約となり、それぞれの特徴や利用時の注意点が具体的に説明されました。また、個人信用情報機関が果たす役割や、信用を失うリスクについても触れられ、生徒たちは自身の行動が将来の生活にどのように影響するかを考える機会となりました。
さらに、金融トラブルの具体例として「アルバイト詐欺」や「名義貸し」などが紹介されました。特に、「楽して稼げる」「お金を借りるだけ」といった甘い誘い文句に隠された危険性についての説明には、生徒たちも真剣な表情で耳を傾けていました。また、スマートフォン代金の分割購入もクレジット契約の一つであることが解説され、身近な例を通じて金融リテラシーの向上が図られました。
講座の最後には、困ったときに頼れる相談窓口についての情報が提供されました。一人で抱え込まず、家族や友人、相談窓口に相談する大切さが強調されました。特に、仙台お客様サービスプラザを含む「みやぎ教育応援団」の活動が紹介され、地域における支援体制の重要性も再確認されました。
今回のセミナーを通じて、生徒たちは金融に関する基礎知識を学び、将来のトラブルを未然に防ぐための具体的な対策を理解することができました。若松様をはじめ、ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。この学びを日常生活に活かし、金融リテラシーを向上させていけるよう、引き続き支援してまいります。